山際貴子

ヤマギワシネマ

明日滅ぶなら、何をしようか。荒井晴彦監督作品「火口のふたり」

食事のシーンとセックスシーンしか出てこないとウワサのこの映画。観るのに勇気がいったのだが、意外と2人の関係性が面白くて瑞々しい作品だった。荒井晴彦監督作品「火口のふたり」白石一文さん原作でこれから読む予定。白石さんの美しい文章が好きだが、何...
ヤマギワシネマ

繊細で愛おしい仲間内の諍い。大崎章監督作品「無限ファンデーション」

「左様なら」に出ていた近藤笑菜さん、日高七海さんがこの映画に出ていると知って観にきたが、もはや大ベテランの風格のあるお二人の安定感はこの作品には必要であった。そして主人公・未来役の南沙良さんや準主役ともいえるナノカ役の原菜乃華さんはまだ10...
ヤマギワシネマ

遠い昔の苦い胸の疼き。石橋夕帆監督作品「左様なら」

JK映画(と私は読んでいる)は今まで私にはついていけないんじゃないかと思っていたが、この映画を観てはまってしまいましたわ。石橋夕帆監督作品「左様なら」学校という閉鎖的な空間で、自分の殻に閉じこもった由紀が少しずつ心を開いていく物語。いじめが...
ヤマギワシネマ

語り継ぐ意義。平松 恵美子監督作品「あの日のオルガン」

平松監督といえば、こちらも観ましたよ。「双葉荘の友人」26年前に同じ部屋に住んでいた人が何故か見えるようになり、友情を深めるとともに、過去の謎を解き明かしていく。中村倫也さんはカメレオン役者だが、この作品のようなほのぼのとした人柄の役がはま...
文芸

名前に込められる思い。「君の膵臓をたべたい」(住野よる著・双葉文庫)

映画も大ヒットした。10代の若い女性が病気で亡くなる というテーマは 「世界の中心で愛を叫ぶ」の二番煎じじゃないか。 なにせセカチューは長澤まさみさん、綾瀬はるかさんという世代を代表する女優を生み出したコンテンツなのだから、マネタイズにはも...
ヤマギワシネマ

海に船を浮かべて時を待つ。白石和彌監督作品「凪待ち」

白石監督といえば、アウトローを描くことに長けている監督というイメージがあった。TVドラマ「フルーツ宅急便」の演出も手掛けている。白石和彌監督作品「凪待ち」ギャンブルから足を洗い、恋人の故郷・石巻に帰る男の物語。脇を固めるキャストのバランスの...
ヤマギワシネマ

どんな思いで鳴らしたのか。深田 晃司監督作品「よこがお」

訪問看護師として周囲からの信頼が厚い市子が、訪問先の家族で介護福祉士の勉強もサポートしていた基子に偽りの情報を流布され、すべてを失った末に復讐に手を染める物語。深田 晃司監督作品「よこがお」復讐といっても、とてもささやかなもの。そして無意味...
ヤマギワシネマ

鬼才ぶりを堪能。安里麻里監督作品「アンダー・ユア・ベッド」

エンドロール見てたら原作の大石圭さんの作品は角川ホラー文庫だった。でもホラーという感じはまったくなかったな。R18なので観る人を選ぶであろうが、それでも監督の鬼才ぶりを観てほしい気持ちがある。安里麻里監督作品「アンダー・ユア・ベッド」大学生...
ヤマギワのラーメン

麺至上主義。「麺や七彩」(東京都中央区)

八丁堀から徒歩5分。超人気店ではあるが、ちょくちょく行こうかな~と思える希少なお店。「麺や七彩」(東京都中央区)超人気店は、十中八九ハズレはない。でも長時間待つ可能性は高い。外で1時間待つのって、暑い日とか寒い日とかなんかつらいのよね。その...
ビジネス

ピラミッドの頂点に立たなくても充実した人生を送れるかな。「ティール組織」(フレデリック・ラルー著・英治出版)

会社員時代はピラミッド型組織って当たり前のように思ってた。この本は、歴史と伝統のピラミッド組織とは全く異なる概念の組織がすでにいくつかの企業で導入されている、ということを述べている。「ティール組織」(フレデリック・ラルー著・英治出版)ピラミ...