あふれる背脂、汁気を吸った極太麺。杭州飯店(新潟県燕市)

このお店の創業はなんと1933年。「福来亭」という名前で開業したのが始まりだ。

杭州飯店

外観

この写真を撮ったのは年末の夕方だったと記憶しているが、ご覧の通りの行列。ただし店内は広く、基本ファミリー席なので大勢でも入れる。

新潟新幹線の燕三条駅から4kmほど離れたところにある。燕三条駅から弥彦線に乗り換えて西燕駅で降りると歩いて行ける。

創業時はあっさり醤油ラーメンだったが、脂肉が肉屋で捨てられていることに着目し、ラーメンに入れることを思いついたんだそうだ。最初は周辺の工場への出前が多かったため、なんとかのびない麺を、ということで太麺にするしかなかった。これが現在の燕市のラーメンを象徴する「背脂ラーメン」となって普及していく。

杭州飯店の歴史はこちらの記事に詳しく書かれている。→「背脂ラーメンの杭州飯店が開業80年、80周年を祝う会には120人余りが参加、初めての周年感謝祭も

こちらは定番の中華そば。お皿の上にのせて提供される。その理由は・・・

ラーメン2

・・・あふれんばかりの背脂のためと思われる。

すごく濃厚な見た目だが、意外にあっさり。とはいえ、大人には玉ねぎが必要だ。玉ねぎ増しにしてもよいくらいだ。この玉ねぎが背脂と合うんだよね。ほのかな甘みがありさっぱりする。

そして極太麺。かなり汁気を吸ってくったりとなっている。でもそれがおいしかったりする。ラーメンはオーダーするとわりとすぐ出てくるのだが、このくったり加減。ぜったい常時ゆでているに違いない!

あわせておすすめしたいのがたっぷりの油で焼きつけられた餃子。皮はもっちり、たっぷりと具がつまって味付けも濃いめでおいしい。

餃子

そしてチャーハン。これマジうまいのよ。このコクのある味付け教えてほしい。

チャーハン2

当然ラーメン店に来るからにはラーメンを注文するのだが、チャーハンも餃子も絶対食べてほしい。だからできれば大人数で来てシェアするのがベスト。そして次の日はダイエットだ!

10数年前から来ているが、味付けがまったく変わらない。もはや伝統といってもいいこの変わらぬ美味しさをとくとご賞味あれ。

プロフィール
提出用写真フリーライター 山際貴子 東京都中野区在住のフリーライターです。 IT系を中心に企業取材、インタビュー、コラム執筆を行っています。お仕事のご依頼はこちらからお願いします!→お問い合わせ

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