生姜は感じないが全てが優れる生姜醤油ラーメン。「青島食堂」(東京都千代田区)

以前生姜を使ったお料理を出す専門店のオーナーがテレビに出ていた。オーナーは還暦を過ぎた女性なのだが、肌が驚くほどつるんとしてつややか。うーん、これが生姜パワーかあ。すごい威力だ。

しかも生姜はご飯に炊きこんでよし、煮魚によし、汁ものに入れてよし、豚肉と焼いてよしと、何に入れても味が締まる。万能調味料と言えるだろう。特に醤油とはゴールデンコンビだ。その生姜の威力を活かしたのが雪国・新潟は長岡の生姜醤油ラーメン。生姜は体が暖まるからね。

その長岡で有名なこのお店が秋葉原に出したお店。

「青島食堂」(東京都千代田区)

青島食堂_1

真っ青で目立つ看板。これはお店の側面にあって、入り口は角を曲がったところにある。

時は平日の開店20分前。秋葉原駅周辺のにぎやかさとは打って変わってひっそりとした雑居ビル街の中にある。

こんなひっそりとした場所にあるし、この時間なら並べず入れるだろうと思っていたが・・・甘いっ!すでに長蛇の列だった。

「生姜って入れただけでうまいんだから、特別な味じゃないと思うんだけどね。。」と内心ブチブチ言いながら、待つこと30分。入口の券売機で食券を購入する。チャーシューや茹ほうれん草、麺は「増し」と「増し増し」が選べるのがいいね!

ガラス戸で仕切られた厨房をぐるりとカウンター席が並ぶ。店名の通り、内装は飾り気のない簡素な食堂という雰囲気だ。カウンター席の後ろ側に待ち席があり、その場所から食券を厨房にいるご主人に見せるという、一風変わったシステム。

席が空くと待ち席から順番にカウンターに座る。すると中にいるスタッフさんがガラス戸を開けてラーメンを提供してくれる。

青島ラーメン 800円 茹でほうれん草増し 50円

青島食堂_ラーメン

王道中華そばのいでたち。澄んだスープに大きな海苔、ほうれん草。スープは醤油が勝ちすぎることもなく、ダシが勝ちすぎることもなく、まろやかで奥行きがある味。ご主人がスープを見直すために、お店を1か月閉めたというが、その甲斐があったんじゃないか。

チャーシューはコマ肉のようで、パサパサしているように見えるが、味がしみ込んでいてい美味しい!チャーシュー苦手な人にもぜひ食べてもらいたい。

そして麺は、私好みの加水率の高いぷるぷる太麺。

青島食堂_ラーメン2

キラキラ輝いているではありませんか。素晴らしい。大きめののりもほうれん草もスープによく合っていた。

ところで生姜の味は感じなかったなー。代々木にある「我武者羅」の方が生姜の風味・香りは感じられたが。

とはいえ、すべてのパーツが優れていて、飽きのこない味。これなら週1で通いたいところだが、いかんせん人気店過ぎる。平日でこれなら休日はいったいどれだけ待つんだ。人気の理由はわかるが、他にもう1店出してくれないかな。

老若男女に愛されている様子がお客さんの顔ぶれからもわかる。秋葉原はラーメン激戦区だが、来たらぜひ食べてほしい一杯。

プロフィール
提出用写真フリーライター 山際貴子 東京都中野区在住のフリーライターです。 IT系を中心に企業取材、インタビュー、コラム執筆を行っています。お仕事のご依頼はこちらからお願いします!→お問い合わせ

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