すみれ直伝の味噌ラーメンをさっぱりと。「三ん寅」(東京都新宿区)

神楽坂駅から2番出口を出て飯田橋とは反対の方向に徒歩10分くらい歩くと、ひっそりと佇む店がある。札幌中之島に本店のある「すみれ」の味を継承するこちらのお店。

「三ん寅」(東京都新宿区)

すみれの元店長の方が営むお店らしい。のれんを見ると「すみれ」の文字が。

すみれののれん分けというと、江戸川区にある「大島」も有名。こってり味噌にたっぷりのニンニクとラードをきかせ、卵色のちぢれ麺をスープに絡ませて食べるのは大島もこのお店も同じ。

味噌ならではの個性あふれる味わい。大島(東京都江戸川区)

昔、北海道の真駒内にスノーボードの大会を観に行ったことがある。冬のしかも夜間に丸腰の恰好で行って、身も心も凍ってしまったのだが、合間に食べたジャンキーな味噌ラーメンが実に美味しかった。

ラードで冷めにくくしてこってりと食べさせるすみれのラーメンは、寒い地方のためのものだと思う。夏に東京で食べるとラードがきつく感じることがある。

その点、三ん寅の味噌ラーメンは、こってりの魅力は保ちつつ、 ショウガを入れることで さっぱりと食べられるのが魅力なのだ。テーブル席もあるので家族連れでも来られるし、接客も丁寧で優しい。

土日に行くと大体行列ができていて、いつも30分~40分くらい並ぶが、すこしお昼の時間を外すと行列が少ない気がする。

麺少なめだと100円戻ってくるので、嬉しい限り。(もっともそのお金でライスを買うのだが・・・)

味噌らーめん 850円 + 煮卵150円 + 小ライス100円

チャーシューの上にちょこんと載っているショウガを後々溶かしながら食べるのがポイント。さっぱりする上に、さらに体が暖まる!

ちぢれ麺もまっ黄色。こってりスープとよく絡んでおいしい~!西山製麺株式会社のたまごちぢれ麺というらしい。太麺派の私としては文句なしの形状、そして味。

チャーシューはそもそもの期待値が低いのだが、塊よりはビールのお通しでもつけてくれる細切れチャーシューの方が脂身があって好み。

おすすめトッピング

シャキシャキの絶妙な火入れ!もやし

これは最近メニューに追加されたと思われるトッピング。これは絶対試してほしい。なにせ50円でたっぷりついてくるし、炒め方が絶妙。家庭でもこういう感じで炒められるとよいのだが。こってり味噌にもよく合う。

ごはん

ごはんによく合うスープというだけで、ラーメンの魅力3割増し。スープに放り込んでたっぷりの汁とともにごはんをかきこむ。う~ん幸せ。

味噌ラーメン好きの知人に言わせると、東京には好みの味噌ラーメンが少ないという。確かにお店はいっぱいあるが、なかなか特色を出しにくいし、特色を出そうと思うと豚骨とブレンドしがちなところはあると思う。何より冒頭にも書いたが、特に最近は寒くないから味噌食べたいなーという気持ちも薄れるのだろう。

でも私の大好きな味噌ラーメン専門店、「味噌一」があるじゃあございませんか。と知人に言ったら「でも味噌一は味噌一だからー。」何だいその答えは。

麺や七彩のように季節限定で味噌ラーメンを出すところも多いし、これから寒くなるから盛り上がってほしいなと思う今日この頃。

プロフィール
提出用写真フリーライター 山際貴子 東京都中野区在住のフリーライターです。 IT系を中心に企業取材、インタビュー、コラム執筆を行っています。お仕事のご依頼はこちらからお願いします!→お問い合わせ

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