悔しいが、ウマい。麺屋一燈(東京都葛飾区)

王様のブランチの「食べログ評価4.0以上のお店」というコーナーで紹介されていたこのお店。

麺屋一燈(東京都葛飾区)

一燈_外観
新小岩駅から徒歩5分ほど。駅からは近いが、そこからが遠かった。
電車にゆられて自宅から1時間ほどで到着。はるばる来た感があったが、この行列をみてさらにげっそり。写真には店頭しか写っていないが、私の撮影している場所の後ろにも延々列ができているのだ。全部で50人くらいは並んでいるのではあるまいか。

その長蛇の列の最後尾につき、待つこと1時間半。記憶の限りでは最長記録だ。本一冊読めてしまいますがな。こんなに並んでいるのに王様のブランチの取材を受ける必要があるのだろうか?と思ってしまうが、大手企業とのコラボレーションや海外展開に取り組んでいるので、PRは大事ってことですな。

とブーブー言いながら、スタッフさんの案内に従って食券を買うために店内に入ると、ふんわりと漂うカツオだしの香り。「悔しいが、これはうまいに違いない」と確信しましたよ。

ビールとメンマをつまみに頼むのが定番なのだが、席に着くとすでに冷え冷えのグラスと冷え冷えのビールとメンマがセッティングされている。さすがにあれだけの行列をさばいているだけあって、オペレーションも完璧である。

特製濃厚魚介つけ麺 1,350円

一燈_1

チャーシューには魅力がないのだが、店内の張り紙に「真空低温調理という洋食の技法を使って仕込んでいる」と書いてあってせっかくならということで大奮発した。鶏と豚、そして煮豚が一枚ずつ入っている。チャーシューというとパサパサして味気なかったり、脂の塊のように感じられたりするのだが、こちらのチャーシューはどれも肉のうまみを十分に引き出していてうまい。味玉にはこれといって個性がないから、やはりこれを頼むのが高いけど正解なのだろう。

スープはやっぱりおいしい。味に奥行きがあり、雑味がほどよく残りつつもB級にならず、かといってお上品にもならないスープはかくあるべきというバランスの良さ。そして太麺もスープとよく合っていて絶妙なゆで加減。スープをよく吸った鶏団子もうまい~!

ギラギラした個性があるわけではないが、文句なしにウマい。トップオブ優等生といったところか。「最優秀優等生」という称号に異論のある方は少なかろう。

とはいえネックは待ち時間。往復で2時間、待つのが1時間半。ラーメン食べるだけで一日潰れてしまうのはちょっとどうなのよ。

ただすぐ近所にある「つけ麺一燈」はそこまで並ばずともよいらしい。また最近では麵屋一燈に予約システムや整理券が導入されたらしいから、また行ってみよう。


プロフィール
提出用写真フリーライター 山際貴子 東京都中野区在住のフリーライターです。 IT系を中心に企業取材、インタビュー、コラム執筆を行っています。お仕事のご依頼はこちらからお願いします!→お問い合わせ

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