最初に来たのは(ずいぶん昔になるが)夜だった。名物のカニサラダや餃子をつつきながらお酒を飲み、シメに味噌ラーメンを食べたら「居酒屋なのに意外とおいしいね!」となったのだった。
それよりも前は寺泊にあり、大衆食堂だったそうだ。
しかし今では味噌ラーメンの名店。
ゴールデンウイークに訪れたのもあるが、1時間半待ち。
「これだけ待つなら、至高のラーメンが味わえるのでは」と思われるかもしれないが、ラーメン自体も居酒屋スピリットであることに注意したい。
しかも居酒屋スピリット店なのに、夜の営業をやめてしまった。
超人気店だから仕方ないのだが、なんだかちょっと寂しい。
店内は小上がりもあって、家族連れがのんびり寛ぎながら食べるスペースがあるというのに、1時間半待ちでは小さい子たちには厳しすぎるよ。
立派な名店になってしまったのだが、とはいえせっかくなので、昼営業のみの今も健在のおつまみメニューをご紹介しよう。
魔性のドレッシングが魅力のカニサラダ

「へっ?」となるような、見た目はなんともそっけないサラダ。しかも1100円と、いいお値段します。
しかしこのドレッシングがすごい。クセになる。箸が進む!まさに魔性のドレッシング。
写真だとカニはドレッシングの下に覆い隠されているのだが、以前と比べるとかなりカニの量は減ったなあ。
巨大餃子!でも思ったより口当たりの軽い餃子
写真だとわかりづらいが、巨大な餃子。
でもキャベツが多く、意外に食べ応えはなく、お腹空いていなくてもパクパク食べられる。
この時は「ラーメンの他に焼きそばも食べるから、餃子は1人1個にしよう」と話し合って決めたのだが、1人1個は物足りなかった気がする。
ソースがガツンとくる!焼きそば
みんなまずはラーメンを食べるだろうから、なかなか頼みにくいが、隠れファンも多いらしい。麺もよく使われる焼きそば用の面ではなく、ラーメンと同じ太麺が使われている(と思う)。鉄板アツアツで提供される。
普通の焼きそばだが、このソースは苦みがあってクセになる!
実はレアなメニュー!エチゴビール生

エチゴビールといえば、新潟の地ビールとして知られる。缶ビールであれば新潟のKIOSKで普通に買えるのだが、生ビールを提供する店は、聞くところによると珍しいらしい。
缶ビールは甘味のある昔ながらの地ビールという感じだが、生ビールは爽やかさがあって、おいし~い!
真打登場、味噌ラーメン

味噌ラーメンも「味噌五目ラーメン」「ねぎ味噌ラーメン」など種類がいろいろあって、写真はたぶんねぎチャーシューメン。味噌ラーメンに白髪ねぎとチャーシューをトッピングしたのと同じだと思う。
このメニューごとに「太麺」「平麺」「細麺」とデフォルトの麺が決まっているが、変えることもできる。やっぱり味噌ラーメンは太麺だよ。
ちなみにソース焼きそばは平麺がデフォルトだが、太麺に変えてもらった。
スープは八丁味噌の風合いが強く、酸味があってさっぱり食べられる。まさにシメにぴったり。
一緒に食べに来た家族は「潤ほどの中毒性はないよね~」。これは同意。それだけさっぱりしているのだ。
車でしか来られないが、近くには岩室温泉「だいろの湯」という湯量たっぷりの日帰り温泉や、なぜかヤギを飼っているジェラートの名店「レガーロ」、何を食べても外れなしのパティスリー「プレジール」もあり、観光動線としては申し分ない。遠方から来た方はぜひ。
混みすぎているので足が遠のくが、またエチゴビール生を飲みに行こうかな~。