「すみれ」の、のれん分け東京最後のお店。
船堀駅から徒歩10分。駅前の喧騒とは打って変わった閑静な住宅街にポツンとある。
平日開店(11時)10分前に到着するとすでに10人待ち。夏休みだからか、小学生の子供連れもいる。
大島は名店だが、テーブル席が2席あり、家族連れに優しい。
思い起こすこと10数年前、真駒内屋外競技場(真駒内オープンスタジアム)でTOYOTA BIG AIRというスノーボードの国際競技会に行ったことがある。
とにかく初心者でなめてたもので、普通の恰好でいったところ、周りの見学者はみなスキーウエア。北海道の冬がどんなものかまったく知らなかったのだ。
競技会が始まる前からミュージシャンの演奏とかもあり、舞台上のミュージシャンは盛り上がってTシャツで歌っていたりするのだが、なにしろ氷点下の世界。こちとらずーっと雪の降る屋外に薄着で立ちっぱなし。寒くていられない。
そんな時に食堂で食べる味噌ラーメンが相当うまかった。
アツアツであったまる味噌ラーメンは北海道民のソウルフードなんだろうなあと思う。
このお店のオーナーは、昭和39年創業の札幌を代表する味噌ラーメンすみれで修業し独立してこのお店を開業。
すみれと同じラードをはり、アツアツをいただける。
ところで訪れたのは酷暑の8月。味噌ラーメンなんてどうだろうかとは思ったが、とにかく味こってりというすみれと違い、すっきりさを持ち合わせている。
ただし、代名詞のラードは健在。これが苦手な人はだめかも。
スープに複雑なうまみがあり、このお店の個性を出している。
味噌って意外と個性出しやすいのね。
写真は味噌ラーメン(690円)+煮卵(120円)
チャーシューは食べごたえがあるが、脂はスッととろける。
煮卵は味がしっかりついた白身にドロドロの黄身。
すべてのパーツが一級品。スタッフの客さばきも洗練されている。
しかも名店なのにテーブル席もあり、ファミリーで行けるのもうれしい。
難点はカウンターが狭いことかなー。人気店だからしょうがないが身動きするのもつらい。
夜も営業しているということで飲みも期待できるのだが、まさかこんなぎゅーぎゅー詰めじゃないよね・・・?