ひとつひとつのパーツがレベル激高。「創作麺工房 鳴龍 ~NAKIRYU~」(東京都豊島区)

時は2月、小雪ちらつく日。これは有名店に行くチャンスである。ミシュランガイド東京2019で★ひとつ獲得したこちらのお店。

創作麺工房 鳴龍 ~NAKIRYU~

鳴龍_1
担々麺が売りのこちらのお店は、大塚駅から徒歩10分ほどの場所にある。背がそれほど高くないビルが立ち並ぶ光景はまさに大塚らしい。閉店ギリギリの時間帯、悪天候が重なり、待ち人は10名ほど。

ラッキー♪

・・・と思ったが甘い!ここからが長かった~。寒い寒い寒い。しかも列が全然動かない。待っていることより列が動かないのが結構辛いのよね。結局40分くらい待ったと思う。でもインスタとかを見ると2時間待ちした人もいる。ひえぇ~、恐るべしミシュラン。

列に並んでいるとメニューが回ってくる。メニューはもちろん外国語対応。さすがミシュラン。並んでいる人の半分が外国人だったように思う。最初なのでやはり看板メニューから。

担担麺 850円

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担々麺というと唐辛子激辛か胡麻クリーミーの二手に分かれるのだが、ここは胡麻の風味豊かなのに加えて酢が多用されていて、酸味が強いのが特徴。それが味をスッキリ上品に仕上げているう。

麺も少し細麺ではあるが、よくある私の嫌いなソーメン的なナヨナヨ麺ではなく、適度な歯ごたえがありスープと調和がとれている。店主が自ら製麺し、6時間かけてスープを作るのだという。

写真にすでにモヤがかかっているが、このあと撮った写真は湯気で何も見えず。どれだけ寒かったかおわかりいただけると思う。気候のいい日に2時間待ちがいいのか、寒いなか40分待ちがいいのか、あんまり変わらない気がしてきたぞ。

そして写真には+200円で追加した海老ワンタントッピングが写っているが、これが海老が大きくてぷりぷりぷり~。レベル高すぎる。興味がないお年頃なので頼まなかったが、店員さんが一枚一枚丁寧にカットするチャーシューには薄切りと厚く切ってあぶったものがトッピングにある。これも絶対うまいはずだ。このあたりは中国料理で研鑽を積んだ店主の腕の見せどころ。ということで、こちらに来たら本体のラーメン以外にもトッピングを楽しむことをおすすめしたい。

今ラーメン界全体のレベルが上がっていて、スープやトッピングに個性を出すのが難しくなっている。なんかすごくおいしいけど似たような味になるんだよね。このお店も他と比べてとんでもなくうまい!ということはない。でも麺とスープのバランスがよく、キラリと光るスープがあり、トッピングに至るまで細部のレベルが高いというのが良いところだし、評価されたのだと思う。

店内が狭いこともあるが、外国人が多いのも待ち時間につながっていると思う。アメリカにもラーメン店があるが、かならずメニューにはアパタイザー(前菜)がある。お酒を飲みながら前菜をいくつか楽しみ、最後にメインを食べる文化なのだと思う。来ている外国人がアメリカ人ではもちろんないが、サッと食べてサッと出るという立ち食いそば的な流儀というのは外国ではあまり理解されないんじゃないかなあ。

というようなことを考えてしまうのもこのお店の実力と人気故。近いのにちょくちょく来れない待ち時間だが、また行きたいなあ。

プロフィール
提出用写真フリーライター 山際貴子 東京都中野区在住のフリーライターです。 IT系を中心に企業取材、インタビュー、コラム執筆を行っています。お仕事のご依頼はこちらからお願いします!→お問い合わせ

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